AI 東京大学
photo by media-knowledge.jp

話題のAI。大学ではAI について学ぼうと考えている方も多いでしょう。一概にAIといっても、研究には、さまざまな分野や目標や視点が存在します。そこで、大学に在籍している著名な研究者がどのような目標を持ち、研究を行っているのか、ご紹介いたします。大学を選ぶ参考にしてみてください。

スポンサードリンク

AI 研究 大学や研究室ごとに違うアプローチと目標!

東京大学 松尾研究室(松尾豊准教授)

東京大学の松尾豊准教授は人工知能学会で2012年から2年間にわたり、編集委員長を務め、2014年からは倫理委員長を務められています。

深層生成モデルの研究、画像認識に関する研究、深層強化学習に関する研究、ウェブデータに対するディープラーニング活用の研究、機械翻訳の研究を行っています。

松尾研究室では、ディープラーニングに着目し、これにより本当に知能を持ったAI 、つまり「強いAI 」が出現する可能性を模索しています。

「ディープラーニング (Deep Learning:深層学習)」とは、コンピュータによる機械学習の1種であり、人間の脳の階層構造をコンピュータで再現しようと言うアイデアに基づいた「ニューラルネットワーク」を改良し、画像や音声などの認識や、自動運転などの複雑な判断を可能にする。

東京大学 杉山・佐藤研究室(杉山将教授 佐藤一誠博士)

杉山教授は2016年に、日本のAI 研究の中心となるべく文部科学省によって新設されたAIP 「人工知能(AI)研究拠点(Advanced Integrated Intelligence Platform Project)」センターのセンター長であり、凡庸基盤技術研究チームと不完全情報学習研究チームを率いています。

機械学習、データ処理技術の研究をおこなっています。
「機械が知的に振る舞う」ことを目標にしており「強いAI 」ではなく「弱いAI 」がどこまで賢くなれるか、という視点の研究をしています。

東京工業大学 長谷川研究室(長谷川修准教授)

長谷川修研究室では、ニュートラルネットワークを中心とした学習型AI の研究を行っており、すでに「人工脳SOINN」の商業化に成功しています。

生体の脳に近いパターンベースの人工知能の実現を目指しています。
画像認識や音声認識などによって、人間がプログラムする手間を省く、実用性の高い研究を行っています。
また、AI 自身が経験し、認知していくことで「知能」を獲得する可能性を研究しています。

東北大学 乾・岡崎研究室(乾健太郎教授 岡崎直観准教授)

乾教授はAIP の自然言語理解チームを率いています。
乾・岡崎研究室では自然言語処理を中心に研究しています。
人間の言葉を理解できるコンピュータを目標の1つとしています。

AI が人の言葉を理解できるようになった時に、AI の知能は人間に追いつくとも言われていますが「知能」よりも、情報処理、言語処理に力を入れている研究室のようです。

慶應義塾大学 山口研究室(山口高平教授)

知識処理と知覚処理を統合するコミュニケーション型AI の研究を行っています。
現在のディープラーニングだけでは到達できない可能性のある「深い意味処理」、すなわちAI 自身が意味を理解することを目標としています。

現在のディープラーニングは情報からの学習しかできませんが、さまざまなセンターによってAI 自身の感覚からも学習できるようにして、より人間に近い、あるいは人間と上手にコミュニケーションをとれるAI を作ろうとしています。

名古屋大学 佐藤・岡崎研究室(佐藤理史教授 岡崎拓也准教授)

名古屋大学では、言語処理技術と、自動編集技術を中心に研究し、情報を円滑に伝達するシステムの実現を目標にしています。

「作家ですのよ」というAI にショートショートを創作させようとするプロジェクトや「ロボットは東大に入れるか」という、AI に大学入試の問題を解釈させ、問題を解かせる、というプロジェクトなど、ユニークなプロジェクトに参加しています。
ちなみに、AI の東大入学はまだまだ、だそうです。

大坂大学 石黒研究室(石黒浩教授)

人間型ロボットなどをはじめ「人間社会を支える知的システム」の実現を目標にしています。

「強いAI 」にこだわらず、遠隔操作のロボットや、弱いAI と人間のコミュニケーションの研究をしていて「社会で実際に必要とされるロボット」を目標としています。

現場へのロボットの導入実験も行っており、かなり実用性のある研究をしています。

公立はこだて未来大学 松原研究室(松原仁教授)

はこだて未来大学は「強いAI 」の実現、また、その研究を通して人間の知能を探求することを目標としています。

松原仁教授は「ゲーム情報学」という新しい分野を提唱するなど、コンピュータゲームを通じたユニークなAIの研究を行っています。

コンピュータ将棋の研究では棋士の羽生善治の協力などから人間の認知モデルにもとづく認知科学的アプローチを行っています。

松原教授は自身も将棋の5段の免状を取得しており、コンピュータが将棋で名人に勝つ時期を2005年に2015年頃になるだろうと予測し、かなり近い結果となるなど、AI の研究の先見性を示しました。

AIを学べる大学の学部は上記を含め現在41あります。