年金
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12月14日、年金制度改革法が成立しました。これによって、私たちの生活はどう変わるのでしょうか?

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年金制度改革法をわかりやすく

若い世代の人達の中には「年金」に関する話題に、あまり関心がない人も多いのではないでしょうか。

「だって、自分たちの世代は、年金もらえないかもしれないし・・」そんな不安を抱いている人は多いですよね。

確かに、このままお年寄りが増え続ければ、年金は底をついて、自分たちは「払い損」なんて事も??

「年金なんて払わねぇ-!」と、いう人も実際にいますが、そんな人がこれ以上増えても困るし、何より、今、真面目に年金を払っている若者たちが「払い損」になっては、大問題ですよね。

そんな事にならないように、国もいろいろ悩んだ結果、先日、年金制度改革法が成立しました。

年金制度改革法の内容には、「将来、若い世代が受け取れる年金を残すために、今の年金支給額を抑える」というルールが新しく導入されでいます。

実行されるのはまだ先ですが、近い将来、今の年金支給額が減ってしまう訳ですから、今現在、年金で生活しているお年寄りからすれば「な、なんじゃと!?」と憤りを感じる人もいるでしょう。

しかし、若者側からすれば、心配していた「自分達が将来受け取れる年金が少しでも確保できる」、という事になるので安心した人もいるのでは・・。

マクロ経済スライドとは?

年金支給額を抑えるって、具体的にはどんなやり方で?どんなシステムになるのでしょうか?

年金制度改革法を知る上で、知っておかなければいけないのは「マクロ経済スライド」という制度です。

「え?マグロをスライス??何だ、そりゃ?」

と思う人も結構いるはず・・

マクロ経済スライドは、給付の水準を抑制するために、2004年度から導入された制度です。

少し難しい話ですが、賃金や物価の伸びから、スライド調整率を差し引く事で計算されます。

スライド調整率とは年金加入者の減少率に平均余命の伸びを一定率加えた率の事です。少なくとも、5年に一度、給付水準の見直しをして、スライド調整率も見直しているのです。

「ええい!難しい事はわからん!簡単に言ってくれ!」となってしまいますが、少し落ち着きましょう。

簡単に言ってしまえば、「その時の社会情勢に合わせて年金の支給額を自動的に変える仕組み」の事です。

例えば、その時の時代によって、人口の数や、平均寿命は変わってきますよね?
それに合わせて年金の支給金額も変わってくるのです。

元々、年金は物価や、働く世代の賃金によって支給額が決められていました。
しかし、少子高齢化のため、このやり方では対応できなくなったため、
物価や、働く世代の賃金に+「その時の社会情勢の動向」という仕組みを導入したんです。

このおかげで、現役世代と、受給世代のバランスを保つ事ができるという訳です。

今回の年金制度改革法では、このマクロ経済スライドを見直す事が主になっています。

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年金制度改革法案で、マクロ経済スライドはどう変わる?

これまでは、賃金が物価を下回った場合
→年金を据え置いたり、物価に合わせたりしていた。

改正後は、賃金が物価より下がった場合
→年金を賃金に合わせる。

ちょっとややこしいですが、要するに、新しいルールでは、「物価が上がったとしても、現役で働いている人の賃金が下がれば、同じように年金の支給額も下がる」という事ですね。

「現役で働いている人の給料減ったんだから、お年寄りがもらう年金も一緒に減らそうね」という考え方です。

なので、年金を受給している人にとっては、厳しい法案とも言えますが、全体でみれば公平なわけです。

2021年度から実施される予定ですが、この制度が導入される事で、本当に将来の若者への給付水準は保たれるのでしょうか?

根本的な問題解決にはなっていない、という声も多いのが事実です。