労働基準監督署
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電通の社長の辞任で、再び注目されている長時間労働。残業規制強化で上限を超えたら、労働基準監督署はどのような対応をするのでしょうか?

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今までの労働基準監督署の対応の仕方は?

新入社員の過労死問題で、28日に厚生労働省は電通と、その幹部一人を書類送検しました。
その責任をとって社長も辞任する意向を示し、再び「長時間労働」に関する問題が話題になっています。

今回の事件は社会的にも大きな影響を与え、政府も残業規制強化に乗り出しています。

そこで気になるのは、企業などに立ち入り調査や勧告などができる「労働基準監督署の役割」がこれからどうなるのか、という事です。

労働基準監督署といえば、ブラック企業で働いている社員からの内部告発で、企業に立ち入り調査をしている事などが、よくテレビで放送されたりしていますよね。

実際、よほどの事がなければ、長時間労働が慢性化していても、労働基準監督署が動くなんて事はない気がしますが・・

私たちにとって、近いようで、遠い存在の労働基準監督署。

これまでは、どのような形で企業の取り締まりをしていたのでしょうか?

監督署には「定期監督」と「申告監督」というのがあり、定期監督は、監督署が対象となる企業を無作為に選び、選ばれた企業は必要書類を監督署に提出しなければいけません。

すべての企業の調査は難しいので、一定の数に絞っている訳なんですね。
選ばれた企業としては「貧乏くじを引いてしまった」という感じでしょうか。

もう一つの申告監督は、働いている従業員からの密告で、その「裏付け調査」になります。

残業規制強化で、労働基準監督署の審査も強化?

残業規制強化で労働基準監督署の調査も、これからもっと厳しくなるのでは?と予想されます。

これまでの監督署でも、「申告監督」の場合の調査は、とても厳しく行われていました。

事前の報告なしで、企業に調査に入り、タイムカードのチェックや、責任者への追及も容赦なく行われていました。

しかし、定期監督の場合は企業の人間が監督署に出向く訳ですから、実際の勤務実態は隠ぺいされる可能性もあります。

そこらへんの不正がないように、今までの調査のやり方を変える可能性もあるのではないでしょうか?

「申告監督」のように、いきなり企業に「お邪魔しマース!」って訪問調査になる可能性もあるかもしれませんね。

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本当に残業は悪か!?

「働きたくなーい!」「お金があるなら引きこもりたい・・」そう思いながらも、食べるために嫌々働いている人もいますが、中には「仕事が好きなんだ!」と仕事を生きがいにしている人もいます。

うらやましい限りですが、自分の趣味や好きな事の延長線上に「仕事」がある人は、自分のために、好きで残業をやっている、という人もいます。

そんな場合でも残業規制が強化されると、対象になってしまうため、中には困るという人もいるようです。

先日、エイベックスが労働基準監督署から、長時間労働で是正勧告を受けました。
これに対して社長は「僕らの仕事は自己実現や社会貢献みたいな目標を持って好きで働いている人が多い」と、労働基準監督署の取り締まりに反論しています。

確かに、エンターテイメントのような特殊な仕事では、そう思う人も多いかもしれませんね。

他にも、美容師や、料理人のような、「自分の腕を磨く」職業の場合も、同じような事が言えるのかもしれません。

すべての人が「残業」をしたくないと思っている訳ではないんですね~。

とはいえ、実際に「残業したくない」と思う人も多く、そして残業によって過労死する人がいる訳ですから、やはり長時間労働は規制されなければいけないという声が多いようです。