パク・クネ大統領

韓国国内で大統領辞任を求める声が高まる中、非難を避けるために苦肉の策を投じたパク・クネ大統領。なんと首相を交代させ、新しい首相に国の内政を任せる事に決めたのです。その目的はなんなのでしょうか?

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韓国には大統領と首相がいる!?

まず「韓国には大統領がいるのに、首相もいるの?」と思った人もいると思います。
しかし韓国に限った事ではなく、ドイツやフランスにも大統領と首相がいます。

なんだか日本人の感覚ではしっくりきませんよね。

簡単に言うと首相は内閣のリーダーで、大統領は国民のリーダーです。
当然、大統領の方が権力は大きく、自分の独断で国の方針を決める事ができます。

今回の騒動でパク・クネ大統領は首相を交代させる事にしたのですが、その理由として「国政の混乱を避けるため」としています。

パク・クネ大統領の友人とされるチェ・スンシルさんが、国政に大きく関わっていた事が明らかになっていき、国民からは「パク・クネ大統領はチェ・スンシルの操り人形だ!」と非難の声が大きくなっています。

そのため今まで通りパク・クネ大統領自身が国内の政治に関わる事に大きな反感があるのです。
なので、国内の政治は首相に任せて、自分は外国の政治を担当する事にしたのです。

今の韓国で分権型大統領制にするメリットとデメリットは

分権型大統領制にすると、新しい首相にはこれまでの首相よりも強い権限が与えられます。
言ってみれば、大統領の権力を分けてしまうんですね。

今までの首相に急に「今までとは違うやり方で政治をやってね」と言われても「えっ、そんな事、急に言われても、無理っスよ」ってなりますよね。

それに今までの首相も、チェ・スンシルさんと関係があったのではないかと疑う国民も居るので、その疑惑を払拭するためにも新しく首相を選ぶ事にしたんです。

交代させられる首相からすれば、パク・クネ大統領に責任をすべてなすりつけられて辞めるような形になってしまいますから、「ふざけんじゃねー!」って感じでしょうね。

こうやって大統領時代に買った恨みが、のちに彼女の首を絞める事にならなければいいのですが・・

パク・クネ大統領にとって分権型大統領制にするメリットは、国民の自分に対する反感を少しでも和らげる事ができるという事です。
今の段階では、和らいでいませんが、そうなる事を期待しているのです。

国民が「国の内政に関わらないなら、パク・クネ大統領の任期はあと1年ちょっとだし、まぁ我慢するか」と、いった感じになってほしいんでしょうね。

デメリットとしてはやはり、内政だけとはいえ、首相が大統領と同じような権限を持つ訳ですから、大統領の立場が脅かされる事態になる事が0ではないという事でしょうか。

しかしパク・クネ大統領の残りの任期の間に、そこまで大きな脅威になる可能性はあまり考えられないですし、パク・クネ大統領としてはどんな形でもいいから「大統領」という肩書きは持っていたいのでしょうね。

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果たして、この決断は国民の支持を得られるのか

きっと自分から辞めるか、辞めずに国民の非難を浴びながら任期満了まで耐えしのぐか・・この二つの選択肢しかないと思っていたのに、まさかの展開ですね。

やはり国民の反発が強すぎて、沈黙を続ける事は難しかったのでしょう。
なんでもこの分権型大統領制で、首相が大きな権限を持つというのは、韓国では初めての試みなんだとか。

気になるのは新しい首相には誰がなるのかという事ですよね。

国民が納得して今の混乱を沈めてくれるだけの人物を選ばなければなりません。

黄教安(ファンギョアン)首相の後任には、盧武鉉(ノムヒョン)政権で副首相兼教育人的資源相や大統領府政策室長を歴任した金秉準(キムビョンジュン)・国民大教授が指名されました

彼は首相を引き受けてくれるでしょうか?

今のところ、分権型大統領制はパク・クネ大統領の任期が終わるまでの一年半の間だけですから、やっと首相としての仕事になれた頃に再び交代しなくてはいけない可能性が大きいからです。

今後どうなるのか、韓国の政治の行方に世界中が注目しています。