サムスン 副会長 逮捕
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1月16日にサムスンの副会長が逮捕請求されましたが19日には請求を棄却。逮捕請求された時には、副会長不在のサムスン2017年中に倒産するのではないかと言われました。でも、サムスンの衰退の始まりは、実は2016年の、ギャラクシー炎上事故から始まっていました!

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ギャラクシー7が炎上でサムスンも炎上!?

実は、サムスンの栄光に陰りが見え始めてきたのは2016年の8月に発売されたギャラクシー7が発火、炎上する事故が多発した頃からなんですね。

2016年10月にはアメリカ連邦航空局(FAA)はアメリカ全土の航空機へのギャラクシーノート7の持ち込みを禁止しました。もう危険物扱いですね。

そしてこの件で、ギャラクシーの欠陥だけではなく、対応の不味さがサムスン離れに拍車をかけました。

最初、サムスンはGalaxy Note 7だけで発火事故が起きていて、他のギャラクシーは大丈夫だと発表していました。なのに、Galaxy S7、S7 Active、Galaxy S7 Edgeまでも同様の発火事故を起こしました。

つまり、よく調査しないで安全宣言してしまったのですね。
そして、サムスンは、発火の原因は子会社が作ったバッテリーにあるとして、バッテリーの交換を行いました。

次は、香港の会社が作ったバッテリーを採用しました。ここからますます状況は悪くなっていきます。

なんと、代わりに提供したバッテリーでも発火、炎上事故がおきてしまったのです。こうして、ギャラクシー7は生産中止になりました。

これにより、2016年の下半期の利益は、当初計画していた額よりも30%も減額したそうです。そして、年が明けた2017年の1月に、ようやく原因が究明されました。

問題はギャラクシーそのものの設計と、ソフトウェアにあることが判明しました。
スマホ内部の熱を逃す設計ができていなかったことと、バッテリーが熱を持った時に作動するソフトウェアに不備があった、ということです。最初は子会社のバッテリーの不具合だと説明してたことが、間違いだったと明らかにならました。

ちゃんと調べていないのに発表してしまったことで、まるで嘘を発表していたみたいになってしまいました。なおかつ、少しでもサムスン電子本社の「傷」を少なくしようと、子会社に全てをなすりつけようとしたようにも見え、感じが悪いですね。

それに、日本ではあまり報道されていませんが、実はギャラクシーはS2、S3、S4も爆発や発火、炎上事故を起こしています。それらは、ユーザーがちゃんと扱っていないからだ、とか、不正規のバッテリーを使っていたからだ、と言っていましたが、なんだかそれらも怪しく感じてしまいますね。

なにしろ、ソフトウェアに問題があったのですから!
「もう、信じられない!サムスンは買わない!」と言うユーザーがいてもしかたありません。なぜこれほどの事態に発展したのかというと、サムスンの企業体質に原因がありそうです。

サムスンは、グループ会社で互いに株を持ち合う「循環出資」の韓国企業です。
これは韓国の財閥では典型的なやり方で、オーナーの一族がそれぞれ株を持ち合い、循環させて会社を維持するやり方です。

株主をオーナーの一族が占めるため、企業はオーナーの一族の自由にすることができます。
まさに独裁体制なんですね。しかも、一族であれば能力に関わらず重役になれるため、さまざまな問題も起こります。

でも、問題があっても滅多には表には出ません。
会社の重役たちはほとんど身内同士だから、処分もいい加減で、「なあなあ」ですませてしまうからです。飛行機を引き返させたナッツ姫の事件は記憶に新しいでしょう?

それと同じです。欠陥があっても、ちゃんと社内で追求できなかったんですね。ギャラクシーS8は安全なものを作ると宣言してはいますが、一度失った信用を取り戻すのはとっても大変です。いったいどうするつもりでしょう?

また、今までのギャラクシーは他社の製品に比べて発火などの事故が多いですが、本当にちゃんとした物を作れるのでしょうか?

スマホはサムスンの製品の「顔」でもあります。ギャラクシーS8がコケたら、本当に倒産してしまうかもしれませんね。

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サムスンの李副会長に逮捕請求

2017年の1月16日、サムスンはますますピンチになりました。事実上の経営トップである李副会長に逮捕状が請求されたのです。容疑は贈賄や横領などです。

今話題の、韓国の朴槿恵大統領と、その友人である一般人のか崔順実(チェ・スンシル)被告が関わるさまざまな疑惑に関係している、ということです。

企業の合併について大統領に口利きしてもらう代償として、崔順実被告の会社などに賄賂を送ったとされています。

その合併も、そもそもはサムスン内で相続問題があり、副会長がその役職につき、相続問題を解決するために行われました。

韓国では、他の大手財閥も相続で骨肉の争いをしていて、ロッテもニュースになっていましたからね。大変なんでしょう。

韓国のGDP17%を誇るサムスンとしては、サムスンを安定させることが国益であると言いたいのかもしれませんね。

でも、副会長逮捕状請求のニュースによって、ますます信用は失われ、企業イメージが悪くなってしまうかもしれません。

韓国の財閥の力は巨大なので、韓国国内ではどうにかなるかもしれません。でも、世界ではこれまでと同じようにはいかないかもしれません。

また、事実上のトップが不在になった場合、人事や事業再編などの重要な決定などができなくなる可能性があるとサムスン自身も発言しています。これには韓国国内からも、その企業としての脆弱ぶりを非難されています。

本当にサムスンは倒産してしまうのでしょうか?

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韓国経済への影響を考えると国がサムスンを助けるのでは?

韓国でトップのサムスンが危機だ、ということで韓国経済までも危うくなってしまうかもと考える人もいます。ただ、サムスンは韓国のGDP(国内総生産)の17%を占めています。

また、朴槿恵大統領に関するさまざまな疑惑には、韓国国内の主な財閥のほとんどが関わっていると言われています。それらの財閥のGDPを全部合わせたら、韓国国内の約70%にもなるそうですよ!!

恐ろしいですね!

そして、ソウル中央地裁は1月19日に、李副会長に請求された逮捕状を棄却しました。これについて、韓国経済に配慮したためではないかと言われています。財界からも、慎重にするようにと言われていたそうですしね。

サムスンだけでなく、芋づる式で、他の大財閥の重役も逮捕されてしまうかもしれませんしね。そうなったら、本当に韓国の経済がどうにかなってしまうかもしれません。

特別検察は、李副会長の在宅起訴を検討するようですが、地裁に証拠が十分ではないと言われている状況では難しいのかもしれません。

特別検察官チームは再請求の可能性があると言っていましたが、新聞にも、堂々と『韓国経済に与える影響も考慮したとみられる。』と書かれるくらいですから、逮捕は難しそうです。

ただ、信頼を失ったことには変わりがありません。
特に、生産していた商品が発火したり、爆発したのは不味かったですよね。一度「安全ではない」とされた商品を販売するのは大変です。

さらに韓国にとって都合の悪いことがあります。アメリカの大統領がトランプ氏になったことです。

「爆発するような韓国のギャラクシーよりも、アップルのiPhoneを買え!」とか
「爆発物をアメリカに持ち込むなら、高い関税をかける!」とツイートしそうではないですか!

日本も車のことでツイートされましたが、安全性に信用がないものだとより「ケチ」をつけやすいですからね!そうでなくとも広い国土を持つアメリカでは、飛行機に持ち込めないかもしれないギャラクシーを買うには慎重にならざるを得ないでしょう。

2017年が、サムスンにとって辛い時代になろうとしているのは確かなようです!!