南スーダンPKO
photo by sankei.com

南スーダンで起こった、政府軍と前大統領軍との紛争。本来、その争いによる被害を止める立場にあるPKOの南スーダン派遣団は、度重なる要請があったにもかかわらず緊急出動せず、その結果多くの人々が犠牲になりました。なぜ、本来の職務を果たさなかったのでしょうか?政府軍と戦闘を避けたとの見方がありますが実際はどうだったのでしょう?

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PKO南スーダン派遣団とは?

PKOって名前はきいた事あるけど、具体的には何の活動してるんでだろう?と思っている人も多いと思います。

PKOとは「国連平和維持活動」の略で、世界各国で起こっている紛争地域に赴き、これ以上紛争が大きくならないように監視したり、平和を維持する活動をしている団体です。

団体の軍は各国の日本を含めた同盟国から派遣され、今回は南スーダンに派遣されていました。

PKOはあくまでも「平和の維持」を主な目的としているので、争っているどちらかの味方をしたり、積極的な攻撃をする事はありません。

しかし、具体的な活動の一つに「人道救援活動」というものがあります。
今回南スーダンで起こった紛争による被害を食い止め、住民を守る事も、PKOの本来の活動内容なのです。

今回の事件での被害

紛争で暴徒化した政府軍や前大統領軍は、近くの避難民の保護施設を襲撃し、無差別に銃で攻撃しました。

他にも国連スタッフのキャンプまで襲撃し、略奪、性的暴行、暴行、殺害をし・・・書くのも辛くなってくるほどの卑劣な行いをし、その結果多くの人が亡くなり、たくさんの被害者がでました。

73人もの人が亡くなり、その中には紛争から命からがら逃れてきた非難民や、PKOで派遣されていた中国人の兵士もいました。

派遣軍は度重なる要請に対しても緊急出動しませんでした。

避難民や同じPKOの人間までが襲われていたというのになぜなのでしょう
か?

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出動しなかった本当の理由は?

今回の事件で何も対応しなかった事に、当然現地の住民は憤り、世論からも非難の声が上がっています。

当然ですよね。

「何もしないなら現地に行ってる意味ねーじゃん!(怒)」

それに対し、事務総長は派遣軍が任務の遂行を怠った事を認め、「重大な欠陥に驚いている」と語りました。

「驚くのはこっちだわっ!」と言いたくなりますが、事務総長なので、現場には居なかったんでしょうね。

常識的にも、人道的にも、軍的に考えても、理解できない今回の行動には彼も本当に驚いたのでしょう。

今回の事件は現場の指揮官におおいに責任があるのではないでしょうか?

軍というのは縦社会で上からの命令は絶対だと言いますから、下の人間が勝手に上の人間を無視して出動するのは現実的に考えて難しいでしょうし・・

映画なら一人でも助けに行く無鉄砲なヒーローがいますけどね。

もしかしたら、今回の事件が起こった時も情報は上の人間だけにしか伝わっておらず、他の軍の人は知らなかったかもしれません。

本当のところはどうだったのか真実はわかりませんが・・当時の現場指揮官のケニア人の司令官は解任され、南スーダン派遣団の事務総長特別代表も辞任する事を表明しました。

みんなが気になるなぜ出動しなかったかという理由については、政府軍と戦闘になることを懸念して出動を避けたとの見方があります。

調査報告書では「統率力の欠如」などを原因にあげていますが、「結局は、自分の身が安全で行かなかったのでは」と周りから言われても仕方のない結果です。

もちろん、「仕事なんだから助けにいけよ」と言うだけなら誰にでもできます。
現場で命の危険と隣合わせで活動している軍の方達の前では、えらそうな事は言えません。

しかし今回の事件で多くの被害者がでた事に、一番心を痛めているのはもしかしたら「上の人間に従うしかなかった、もしくは何も知らなかった軍の人々」かもしれません。

だって自分が助ける事ができたはずの人を、助けられなかったのですから・・