築地市場
photo by blog.sakama.tokyo

このところ、連日連夜ニュースやワイドショーで豊洲市場の盛り土問題が取り上げられていますね。 「ベンゼン」という発がん性物質が見付かったからうんぬん、盛り土がうんぬんで、一体何がなんだか…と思っている方も少なくはないのでしょうか?

ワイドショーなどを見ていて話があっち行ったり、こっち行ったりしてて「?」となっている方も多いでしょう。この記事では事の発端からこの問題の何が問題なのかをすっきりと分かるように振り返っていきます。

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豊洲市場問題 ことの発端は?重要な三つの「理由」

今年の8月31日、小池都知事が築地市場の豊洲移転への延期と共に築地市場の閉鎖・取壊の延期を発表しました。 小池都知事がなぜ延期を決定したのか?それには三つの理由がありました。
その三つの理由は『安全性』『費用の増大』『情報公開の不足』というものだそうです。

安全性に関しては、849億円(!)も掛けて土壌汚染対策をしてきたのにも関わらず、安全性を確認する2年間の地下水モニタリングを最後までやり切れないまま、移転が予定されているため、小池都知事は「ストップ!」をかけたんです。

木村拓哉風に言えば「ちょ、待てよ!」って感じでしょうね。 拓哉はともかく、生活者にも関わる「食の安全」を考慮した上での判断だったようで、2年間のモニタリングを最後までやり切らないまま移転するのは「安全性」に対する説得力に欠けるため、という結論を小池都知事は出したんですね。

二つ目の理由である費用の拡大は2011年での全体の予算が3926億円だったにも関わらず、 2015年の3月の段階で全体の予算が5884億円(!?)に膨れ上がり、建物の建設費だけでも2752億円も費用が掛かっているというのが大きな問題として浮上しました。

確かに昨今、建設コストが上がっているのは事実です。 しかし、それでも建設費が三倍にも膨れ上がっているのはどうしてなんだろうか?と、 小池都知事は精査をして都民に説明をしたいという意向を固めたんです。

そりゃ、一般市民の都民である私たちの血税で建設されるわけですから、その予算はどこから出てきたんじゃ〜い!(飛び蹴り)と言いたくもなりますよね。 それにしても出てくる数字のケタが見たこともないような数字で恐ろしいと思うのは、誰もが思いますよね…?っていうか、年末ジャンボの6億でワーキャーしていることが辛い!でも欲しい6億円!

さて、本題に戻りますが、三つ目の理由が情報公開不足です。 小池都知事が都知事選に立候補していた頃から「情報公開」という言葉を多く使っていたのを思い出しますが、やはりそれも含んでいるのが見受けられます。

豊洲新市場の建設で先ほどのような金額が出ているのにも関わらず、実際に働く業者の方からも不満の声が出ていることや、一つ目の理由にも挙げられた「安全性」への疑問を解消できないのは情報共有の不足が原因であると小池都知事は指摘しています。

「都民ファースト」を掲げている小池都知事としては、真摯にこの疑問に対して都民にしっかりと向き合わなければならないと考えているのがよく分かりますね。

さて、そのような理由が挙げられ移転が延期になった豊洲新市場。 その豊洲新市場の問題は多くニュースやワイドショーでご覧になった方も多いでしょう。 ニュースなどを見られている方の疑問の多くは、「土壌汚染がどれほどの影響や害を持っているのか?」というところではないでしょうか? それを以下から徹底的に説明します。

豊洲新市場の跡地は実はガス工場?有害物質が環境基準を超えていた!?

卸売場の移転が決定したのは2001年12月のこと。大規模な土地であることや、交通条件の良さで選ばれたようなんです。ところがどっこい、移転候補地とされた場所が東京ガス工場の跡地だったんです。しかも、その跡地から鉛やヒ素、シアンなど計6種類の有害物質が検出された上に、その有害物質の濃度が環境基準の最大1500倍だったんです!

よくわかんないけど、とにかく危ないことだけはわかりますよね。おっかねえ…!

そんな跡地は危険すぎる!となったのか、東京ガス側は土壌を入れ替えて東京都に売却します。しかしその7年後の2008年に都が再調査したところ、 環境基準の4万3000倍にもなるベンゼンが検出されたんです。 (もう、ここまで異様な数字のケタを見ていると、だんだん慣れてきますね)

都は土壌を掘りおこして加熱処理もして、2014年に汚染対策の終了を発表をしましたが、今度は大気から発がん性物質が検出されました。 そういうことがあり、小池都知事は再検査を依頼したんですね。

ところでその環境基準の4万3000倍にもなるベンゼンとは、一体どんな有害物質なんでしょうか?

ベンゼンってどんな有害物質なの?

食品に影響はあるの? 現在ベンゼンは他の化学物質を製造するための材料となっています。しかし以前は強力な有機溶剤として使われていた他、ペンキはがしやシミ抜き、ゴム糊などの家庭用製品などにも使われていました。

しかし、その危険性が問題となり日本では衛生法や特化則により溶剤としての利用は原則的には禁止されている物質です。その危険性は発がん性物質が一番のものであり、1950年代、工場で接着作業をしていた工員が継続的にベンゼンを吸入していたため、後にその工員は死亡してしまいました。

その出来事がきっかけでベンゼンの発がん性が問題視されるようになり、現在は化学工業、理化学実験では使用がほとんどなくなっている傾向になっています。

しかもこのベンゼンは、皮膚からも吸収される可能性が高い物質なんです! と考えると、そのような有害物質がある場所で働いている業者の方は当然危険だと思うのが一般的ですよね。

そして何より、豊洲新市場から売り出された食品を買う市民も食品への危険性を疑いますし、安全性を危惧した小池都知事の判断は妥当であるとも考えられますね。今後の判断も気になるところでもあります。

さて、そのような有害物質が発見された豊洲新市場ですが、近頃の報道では「盛り土」をしていなかったという話が大々的に報じられています。なぜ盛り土がされていないと今わかったのでしょうか?

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盛り土されず地下空間?地下水が溜まっていた?

先月10日に小池都知事が緊急の会見を開き、汚染土壌を取り除いた後に土を盛る「盛り土」が水産卸売場などの主要な建物の地盤で行われていなかったことを説明した上で『すべてが盛り土されている』というのは現状においては正しくないと訂正をしたんです。

つまり、誰もが当然されていると思っていた「盛り土」をしていないと今さらになって発覚したということです。

これは、今までの都知事や働いている職員の方にとって大きなミスですよね。しかも9月10日は土曜日だったので、小池都知事としても事の重大さに「平日だとか休みだとか関係ない!」「真っ先に伝えなければならない」と考えたのでしょう。

「盛り土」をしていなかったことは先月の7日に日本共産党都議団が現地調査で明らかになりました。 話はまた2008年に戻ります。当時、都の専門家会議が行われた際に工場操業当時の地盤面から2メートルの深さまで土を掘り下げ、厚さ4.5メートルの盛り土を行うという「土壌汚染対策」を提言していたのです。

にも関わらず、当都議団の調査で初めて新市場の建物の下では4.5メートルにも及ぶ盛り土が行われておらず、深さ5メートルの地下空間があり、底面では砕石層や薄いコンクリートのみが敷かれ、地下水が溜まっているような場所になっていたことが判明したのです。

そして今現在、このような指示を出したのが誰で、いつこのようなことが行われたのか?ということがニュースなどで大きく取り上げられているというわけなんですね。それにしても、小池都知事が就任してすぐにこんな大きな出来事が判明することも驚きです。小池都知事には頑張って欲しいですね。