フリン大統領補佐官
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つい先月にアメリカの大統領補佐官に任命されたが辞職しました。理由はロシアと協議したためでした。ロシアと、何を協議したのでしょうか?どうして辞職にまで追い込まれてしまったのでしょうか?

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フリン大統領補佐官は何をしたの?

2017年の2月13日、トランプ大統領の側近であるマイケル・フリン補佐官が辞任をしました!

さて、事の経緯を説明しますね。
まず、2016年のアメリカ大統領選挙ですが、親ロシアなトランプ氏にアメリカ大統領になってもらいたいロシアが、大統領選挙に働きかけたと言われていました。

そして12月29日に、当時のオバマ大統領はアメリカ大統領選挙の際にサイバー攻撃などでクリントン候補の支持率に影響を与えたということで、ロシアの外交官35人を追放するなどの制裁措置を発表しました。

ロシア側も何らかの制裁を行うのではないかと危惧されましたが、プーチン大統領は翌日、報復はトランプ大統領が就任するまで様子を見ると発言しました。

そしてその数時間後に、トランプ氏がロシアの大人の対応を称賛すると発言しました。

ずいぶんタイミングがいいですが、まぁ、トランプ氏は大統領になることが決まっていましたし、ロシアが正式に公表したことなので、「これ」は別におかしなことではありません。

もともとトランプ氏は親ロシア派でしたからね。
疑われたのはプーチン大統領の発言からです。

なにしろ、ロシアの「強い大統領」(つまり、他国に譲歩しないということ)であるプーチン大統領。やられたらやり返すをリアルで実践してしまうような人物です。

そんなプーチン大統領が、アメリカの制裁にやり返さないなんて、何かあるに違いないと考えられたのです。

疑われた理由がさすがすぎです!プーチン大統領!!

そして、フリン補佐官が、ロシアの駐米大使と12月29日に電話で話していたことがFBI の捜査によって判明したのです。

フリン補佐官はロシアの大使に、トランプ氏が大統領に就任したら、ロシアへの制裁を取り消すだろうという話をした、さらには「約束」したのではないかと疑われることになりました。

情報漏洩ではない!?フリン補佐官の罪状!

それでは、フリン補佐官の罪状が情報漏洩かというと、そうではないのです。

アメリカにはローガン法という物があり、民間人が外国政府と外交協議することを禁じています。

12月に話をした時には、まだ大統領補佐官ではなく民間人だったため、ローガン法に違反しているというわけなんです。

ちなみになぜ禁じているのかと言うと、政府当局の外交にも影響が出てしまうからだそうです。

そして、フリン補佐官が辞職するまでになった理由はもう一つあります。それは「嘘」をついたことです。

2月9日、FBI 関係者9人が駐米大使と制裁措置について協議したと報告しました。でも、フリン補佐官は当初はロシア側と制裁措置について話していない、と発言していました。

そして、それを受けてペンス副大統領も、フリン補佐官はロシアと制裁措置について話していないと断言しました。

けれど、ロシアとの通話記録がFBI などによって傍受され、録音されたものが残っているらしいことが明らかになりました。

そしてフリン補佐官は「覚えてはいないが(制裁について)ロシアと話していないとは言い切れない。」と白状しました。

まったく、政治家の「記憶にない」「覚えてない」ほど信用のできないものはありませんね。

ええ、もちろん覚えているし、制裁措置について話をしたのでしょう!

フリン補佐官が「嘘」の報告をペンス副大統領にして、ペンス副大統領までも「嘘」の発表をしてしまったことになりました。

これにより、ペンス副大統領、そしてトランプ大統領の信用にも傷をつけた、ということで、フリン補佐官は辞職しないわけにはいかなくなったのですね。

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トランプ大統領への影響はある?

今後は、ペンス副大統領や、トランプ大統領が「本当に」フリン補佐官のロシアとの接触について知らなかったのかどうか、野党やマスコミがつっついていく予定になっています。

なにしろ「あの」プーチン大統領がやり返さなかったのです!フリン補佐官との電話での話だけでは、そこまで効力はなかったのではないでしょうか!?

相手は「あの」プーチン大統領ですからね!!

トランプ大統領がこれに関わっているとなると、当時は大統領就任前で民間人だったトランプ大統領もローガン法に違反していたことになりますね。

就任してから1ヶ月もたっていないトランプ大統領!疑惑を振り払い、この危機を乗り越えることができるのでしょうか?