タルーロ理事
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アメリカのFRB理事、タルーロ理事が辞職を表明!トランプ大統領に見切りをつけたのか!?それとも別の意図がある?金融政策で対立していたトランプ大統領にとっては「棚からぼた餅」?タルーロ理事が指揮をとっていた金融「引き締め」の経緯を振り返りながら簡単に説明します!

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トランプ大統領の大統領令に反発か?タルーロ理事の辞職表明!

2017年の2月10日、FRB( 米連邦準備制度理事会)のタルーロ理事が、トランプ大統領に4月5日前後に辞任することを伝えました。

これは、2017年の2月3日にトランプ大統領が出した金融規制強化法(ドッド・フランク法)を見直す大統領令のためだと言われています。

タルーロ理事は、リーマン・ショック(2008年)の翌年にオバマ前大統領からFRB の理事に任命され、ドッド・フランク法を整備した人物です。
気持ちはわかりますが、理事のままでトランプ大統領に忠告したりすることもできたのではないでしょうか?

トランプ大統領は、「意見が合わないヤツ」が1人減って、むしろラッキーくらいにしか思っていないのかもしれませんよね。

本当にもったいないですね。

タルーロ理事はどうして金融を「引き締め」たの?

さて、トランプ大統領は金融引き締めを見直して金融緩和に持っていきたいようですが、そもそもアメリカでは、どうして金融引き締めを行っていたのでしょうか?

それは、2008年に起こったリーマンショックのためです。

リーマンショックは、リスクのある、つまり返済能力の低いと予想できる人々への高金利の住宅ローンのバブルがはじけることで起こりました。
住宅の価格が上がり続けていたからはじめはよかったのですが、ピークを過ぎると価格は落ち続けました。

そして、返済能力の低い人は借金を返済できず、担保でもある住宅は二束三文にしかならなず、金融業界は大打撃。
そして、大手であったリーマンブラザーズが倒産し、それにショック(衝撃)を受けた人々が次々と証券などを売りに出し、証券などの価格がとてつもなく下がりました。

まぁ、はじめの間違いは、銀行のような公私の区別の難しい存在が、ヤミ金のような危なっかしいモノに手を染めたことですね。
そのため、金融機関があまりリスクのある取り引きをしないように規制をしたのですね。

日本でも、年金が勝手に投資され、しかも損失を出していますが、そんなことにならないようにしているのです。

つまり、あぶく銭を転がすよりも、もっとまっとうに生きろよ!ということですね!

ただ、これでは元手はないけど、夢や才能がある人間が世に現れなくなる。
世界の希望「アメリカンドリーム」が消えてしまう!

そんなわけで、金融引き締めを行ったオバマ政権時から、この政策への批判はありました。

ただ、科学も文明もかなり発達している今、人類(少なくとも先進国は)そのものが中年になりつつあるのに、アメリカンドリームもないだろうって気はしますけどね。

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タルーロ理事は「金融緩和」のトランプ政権を見放した!?

そして、トランプ大統領が金融緩和を打ち出したため、タルーロ理事は辞職を表明しました。

これについては、多くのメディアがタルーロ氏がトランプ大統領を見放したと書きました。
なにしろ、リーマンショックの時も、プロい一部の人たちだけは儲けをだしましたからね。
不動産王であったトランプ大統領に疑いの目がいくのは当然と言えるでしょう。
でも、実際はどうだったんでしょうね?

ものスゴくいいように解釈すると、タルーロ氏は金融緩和は自分の得意なモノではないから、他の人物がやったほうがいいと考えての辞職ってことですけどね。

トランプ政権はもうだめだ、あとは好きにしろ!
「アメリカ」がどうなっても知ったことか!
っていうのでは、あまりにも悲しいので、いいように解釈してみましたが…

うーん、やっぱり見放したっていうほうが説得力はあるのかな?

オバマ大統領に指名された、真面目で有能な人が現職の大統領と息が合わないからと退職するのは残念なことです。
特に、トランプ政権の人事に世界が恐々としている今は…

アメリカが「古き良き」アメリカになるか、史上最悪の貧富の差を作り出すのか、ここが歴史の分岐点になるかもしれません。

しばらくは、アメリカの金融事情に世界が振り回されることになりそうです!