立体感が生まれる仕組み
photo by moguravr.com

映画にゲーム、アトラクション!身近になったVR 。リアルのジェットコースターよりもずっと安全だと思っていませんか?じつは危険もいっぱい?手術しなければならないケースも!!何が危険なのか?どう対処したらいいのでしょうか?

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VR、子どもはやっちゃダメ!?手術するケースも!!

頭部に装着するタイプのVR の説明書を読むと、ほとんどの物に年齢制限があります。
それが、だいたい13歳未満は使わないように、ということです。
どうしてでしょうか?

まず、人間が立体物を見る仕組みですが、人間の目が2つレンズで見た2つの映像を、脳にある立体視細胞で「編集」して、それを脳が認識して「見て」います。
そして、その立体視細胞が成長しきるのが6歳前後だと言われています。

では、幼い子どもがVR の機器を使った場合、どのようなことが起こりうるのでしょうか?
これは、実際にあった事例です。
当時4歳の子どもが赤と緑のメガネで立体感を感じさせる3D映像を見てから、目が内側に寄ってしまい、元に戻らなくなってしまったことがありました。

これは急性内斜視と呼ばれるものです。
そして治療するために手術をしなければなりませんでした。
立体視細胞が発達していない子どもは自然には治らないからです。
ちなみに、手術をしなかった場合、一生、肉眼での立体視ができなくなっていたかもしれない、とのことです。

ちなみに、ヘッドセットやゴーグルなど使用しないNINTENDO3DSも、6歳以下は2D に設定してから遊ばせるように注意書きがしてあります。
ぜんぜん知りませんでした!
大人であっても、2、3日ほどはそうなってしまう可能性があるそうです。
大人は自然に治癒するそうですが、恐ろしいですね。

でも、6歳ではなく、13歳未満なのはなぜでしょう?

それは、目と目の距離、瞳孔間距離が子どもは大人よりも短いからです。
瞳孔間距離は空間認知に関係しているのですが、子どもは頭蓋骨が成長しきってないため顔が小さく、瞳孔間距離も大人よりも短いのです。

この発達が10歳頃で終わると言われいて、空間認知の能力発達に悪い影響を与えないために、余裕をもって13歳未満は使用不可にしているVR 機器が多いようです。

ゲームなんだから、子どもができないのはかわいそうですが、手術しなければならないことを考えるとやっぱり禁止にするしかないですね!

VR で酔っちゃった!対処法は「VR で移動しないこと」!?

VRを体感しているとVR 酔いになってしまう可能性があります。
VR 酔いとは、乗り物酔いと同じような症状で、ムカムカしたり吐き気がしたりします。
ツラいですね。

なぜこんなことになるかというと、乗り物酔いと同じです。
視覚や聴覚などから得られて脳が認識している情報と、肉体が感じている状況にズレがあると、三半規管などに刺激があたえられて、そうなってしまうのだそうです。

その対策として、映像の「地面」を傾けないとか、VR を体感中に頭をふらない、傾けない、など様々なことが言われています。
中でも、「移動しない」はすごいですね。

VR の中で歩いたり、乗り物に乗って移動したら酔いやすいから、プレイヤーが移動する時は瞬間移動(場面の切りかえ)で移動したほうがいいとまで言われています。
でも、それではVR の魅力も半減です!

なので、VR を開発している各会社が対策にのりだしています。
まずは映像のタイムラグを無くそうとしています。
VR の中で後ろを振り向いた時、見える映像が変化するまで数秒かかることもあります。
そのズレにより、さらに酔いやすくなると考えられているため、このようなタイムラグを極力無くそうというのです。

また、頭につけた電極から電気を流し、VRの動きに合わせた信号を神経に伝える前庭電気刺激という解決策も考えられています。
刺激により、実際に体が動いていると脳に勘違いさせて、VR の中での動きと、リアルの肉体との、脳が感じるズレをなくすわけですね。
電気を流すなんてちょっと怖いですけど、スゴい技術ですよね。

他にも、お手軽な解決策としては、「鼻」の映像をVR の中に書き加える、というものも考えられているそうです。
プレイヤーのリアルの「鼻」の代わりで、実際に見えているはずの物を見えるようにしてギャップをなくそうということらしいです。

なんだか鼻の低い日本人としては、コンプレックスだけでなく、よけいにズレを感じそうですよね。
きっと日本で発売される物は、「鼻」を表示するかどうか選択することになるのでしょう!

そして、もしもVR 酔いになってしまったら、やっぱり、乗り物酔いと同じように対処しましょう。
少しでも「おかしい」と感じたら、速やかにヘッドセットやゴーグルをはずし、横になったり、ベルトをゆるめたり、楽な体勢になりましょう。

そして、落ち着くのを待ちましょう!
動けるようなら、サッパリした飲み物を少量口にするのもいいですね。
あとは、体の調子が戻るのをじっと待つだけです。
ツラいですよね。

なので、予防法として最初にVR に挑戦する人は短時間から始めてVR に「慣らす」ことが推奨されています。
また、長時間プレーしないことや、休憩を挟むことを勧めています。

VR 廃人出現も時間の問題?

ネトゲ廃人、スマホ依存症など、今現在でも様々なことが社会問題になっていますが、次は「VR 廃人」が問題になるのではないかと言われています。
なにしろ、VR はその現実感がすごいですからね。
ネットゲームやスマホよりも深刻な依存症になってしまうか、あるいは依存症になる割合が多くなることも危惧されています。

例えば、3D 映画の『アバター』は、アメリカで「アバターシンドローム」を引き起こしました。
欧米的な物語にそこまで感情移入できない日本では、あまり話題になりませんでしたがね。

でもVR の、特にゲームは依存症になるリスクがかなり高くなると考えられています。
例えば、サラリーマンやOLで、組織の中の一員として仕事しているけど、書類仕事ばかりで達成感はなく、なおかつ上司はお小言ばっかり。

そんな毎日を送っている人が、ある日VR ゲームで世界を救ったりなんかすると、その達成感や喜びは現実を超えるかもしれません。
そして、VR 依存症になってしまうかもしれません。
ゲームのプレイ中に脳から放出される興奮物質アドレナリンや、クリアした時に放出される快楽物質ドーパミンも依存症を誘発します。

ちなみに、例えば、スポーツ観戦時や普通のゲームをしている時もアドレナリンやドーパミンは放出されます。
VR だと、その量が増えるのではないか、と危惧している人もいるようです。

幸いなこと、と言っていいのか分かりませんが、VR の機器には年齢制限があるので、幼い子どもは大丈夫です。
では、それ以上の年齢の人はどうしたらいいのでしょう?

対策は、ネットゲームやスマホと同じくほとんどありません。
もしなってしまったら、依存症治療の専門施設に行くしかありません。

ただ、例えばプレイステーションVR の説明書には1時間ごとに15分の休憩を推奨するなど、長時間のプレーに注意を呼びかけています。
これは目や脳の疲労を考慮したものではありますが、時間を決めて、自らコントロールするということは、依存症対策になるのではないでしょうか?

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トリセツ(取り扱い説明書)をよく読もう!!

年齢制限にしても、長時間の使用に関しても、トリセツで注意、禁止されていることです。
少なくとも今、判明している「危険」はトリセツなどで「そう」ならないように、なりにくいようにと注意書きをしてあります。
もちろん、絶対に防げるわけではありませんけどね。

ただ、プレイヤー側ができる対策としては大切なことですね。
突然、何か問題があったということでVR に規制がかかったりしたら残念ですもんね。
それに、何かトラブルがあった時、「注意事項」を守っていた、ということは重要な意味があります!
補償とかにも関わりますからね!
腹黒いんじゃなくて、生きていくための知恵なんですよ!